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ニセコだより

北海道のニセコから、春夏秋はクライミング、冬はバックカントリーを中心に、最新のアウトドア情報を発信します。

 
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2017.11.17 小樽赤岩

石狩湾低気圧 5.13a  1989年 初登:吉田和正氏

1、出会い
1997年夏。
1996年10/19に第二登した三和史朗氏に連れられ訪れた際、
「翼あるもの 1999年初登 当時5.13d/14a 第2登吉田 貢氏2017.10.1 ホールド欠損によりグレードアップ 5.14a(仮)
にトライする吉田さんをポカンと見上げた。
正に、ポカンだ。
当時フライフィッシングに傾倒していた自分は、10台がやっと。
実際、その日も、44フェイスにある 「ベルボトム 5.11b」をトップロープでもコテンパンにサンドバッグ状態。
13aとプロジェクト中のラインの違いなど理解不能。
こんなところを人は登れるんだぁ、と別世界。

2、再会
2007年7月1日
再登者の一人、T田氏と共に、訪れた久しぶりのクリスタルフェイス。
氏は、スラスラと同ルート横のスパイダーショットを登り、トップロープセット。ついでにどう?と、3ピン目までお触り。
ムーヴはできて、面白いかも!?と印象を受ける。

前後で、トライをしたくても、ボルトが荒廃し、リードトライを退けている事を耳にする。

3、リボルト
登りたいルートで、ボルトがアヤシくて怖いなら自分でなおさなくては、で。

同小樽赤岩にて、2012年マグニチュード 5.12d(OGNさんに教えを乞う)
2014年ミスターオタル 5.13a(Zさんにハンマードリル貸して頂く)

各ルートのレッドポイントを経て、やっと土俵に立てたかな?
と、2015.6~7月の4日間で終了点と中間支点7本をリボルト。
極力、初登者の気持ちを味わえるべく、同一箇所に接着式のアンカーを設置。
結果、終了点と泥っぽい下地の4ピン目に新しい穴を開け、岩への影響を最小限を心掛けた。

4、トライ初年度2015年
8月にトライ開始。
場所柄、パートナー難民に陥り、同年は4日15トライ。
早々に、 奈良さん、貢くんはレッドポイント。
自分は、トップアウトはおろか、核心ムーヴもできず。

5、トライ2年目の2016年
6月にトライ再開。
夏のコンディションの悪さに辟易し、トレーニングのつもりで安易に取りついた
「沼崎新道 5.12c」でスタック。未だ完登ならず。
しかも、コンディションの良い時には、自分をルートにフィットさせる時間が足りず、無念の核心越えてのフォールで終了。
7日22トライ

6、トライ3年目の2017年
昨年の反省を踏まえ、浮気心を抑え、悪コンディションでも泥臭く通うスタイルに変更。
しかし、夏の状態は相変わらずのひどさで、日数とトライ数だけが嵩んでゆく。

秋になり、ムーヴも更に整理が進み、着々を完登が近づく実感。

9月。萩原 亜咲さんの女性初登(通算6トライ)のビレイは、自分が登れたかの錯覚を得る程、入り込めた。

10.11月。惜しいトライも2日。
まさか、あそこで!?と、自分の不甲斐なさも、現実。
今季8日22トライ

7、2017.11.17 晴れのち曇り 気温5度 微風 湿度60%前後
先週の感覚を忘れず、コンディショニングと仕事の都合を整え、岩の前へ。

その日の一便目。ウォームアップのつもり。
ビレイヤーは、トレバー。リボルト後、初再登の奈良さん、トライ中のエーコちゃんに見守られ登り出す。

寒さと岩の冷たさは、当たり前。
力を温存し、3ピン目へ。
いつもなら、クリップしたら一旦ロープにぶら下がり、岩のコンディションを確かめつつ、上部までの動き確認するのだが、思ったよりも身体がスムーズに動いている。
よし!、と気持ちを切り替え、ぶら下がらず次の一手を出す、成功。
いつも苦手な所も、先週発見したムーヴで危なげなくこなし、トラバース後のクリップ&レストポイント。
これは、行くしかないと改めて集中。 疲れは45%ほどか?

息を整える事と次のレストポイントまでのムーヴを思い出す事に集中し、
1分半休んで、動きだす。

安定して、次のクリップとレストポイントへたどり着く。
ここは、ほとんど足だけで休めるのだが、レストが下手な自分は、とりわけ呼吸と、完登への焦りを沈める事に集中。
先日落ちたムーヴのイメージは悪いままだが、前よりは疲れていない。
2分ほどレストし、呼吸は整った。

きっと、大丈夫。 自信をもって登りだす。
先週落ちた所で一瞬躊躇するも、なんとか右手を止め、すかさず次の左手を出し成功。 クリップ。

あとは、いつもより更に慎重にゴールをクリップ。
やった!やっと登れた・・・ 喜びが爆発! 

完登まで2年3か月。通算ピタリ60便 長い道のりでした。


今日の良き日は、様々な人々との数奇な巡り合わせの賜物です。

導いてくれた諸先輩
協力を惜しまず、背中を押してくれる仲間
共に一喜一憂し、岩場で集うクライマー
元気な身体に産み育ててくれた両親
なかなか成果が出なくても、愚痴る事なく、温かく見守ってくれる家族

すべてに感謝し、次の一歩に踏み出します。
いつも本当にありがとうございます。

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